いろあみどの開発秘話

私は、クライアントの商売の繁盛と街の活性化につながる
看板を日々研究、提案、設置をしています。

クライアントは店舗をお持ちの方が中心で
そのせいか職業病で商店街のサインはもちろん、街並みのウォッチングでの
情報収集が日課となっています。

ある日のこと。
ふと通りかかったマンションの窓を見ると
きたなくて、穴の空いた網戸が目に飛び込んできました。

「もっと綺麗にすればいいのに!」
「網戸ってカラフルなもの、見ないよな~」
とふと思いました。

それから、一気に頭の中で
「網戸は自分の世界観を部屋の内側、外側に表現できるスペース」
「絵が描いてあったらどうだろう。。。」
「看板スペースとしても利用できないかな?」
「部屋のアートスペースになる」などなど、
次々と発見やアイディアが湧いてきたのです。

作業場に即行戻り、試作を作ってみることに、
事務所にあった網目素材に試しに印刷してみました。

結果は惨憺たるもの。

相当な時間をおいても、全くインクが乾かない!
手で触れるとべったりと塗料がついてしまうのです。

「素材によって向き不向きがあるんだな~」
「でも納得がいくまで研究してみよう!」
と急にスイッチが入りました。

それから素材選定と印刷の試行錯誤の日々がスタート、
あれこれ印刷してみては、窓に取り付けてみる作業を繰り返したのです。

ようやく印刷と素材のベストな組み合わせにたどりついたとき
今度はデザイン開発で悩みました。

用途が違う部屋の網戸
サイズもばらばらな網戸

お客様はどんなシーンでどんなものが欲しいのだろうと
オリジナルデザインを開発するべく
社内のデザイナーとディスカッションを幾度も繰り返しました。

部屋に馴染みやすいベーシックライン
明るく楽しくなるPOPデザイン
女性に人気の北欧風
海外のお客様向きの和柄と
たくさんの商品を開発しました。

でももっと何かできるはず。。。と思案するうちに
私自身もアート好きですし、
たくさんのデザイナーさんのネットワークも活用して
『デザイン性の高いものも開発してはどうだろう!』
とひらめいたのです。

早速、グラフィックデザイナーにアポをとりました。

賛同してくださるデザイナーさんとコラボ企画を立ち上げ
デザイナーズラインとしてオリジナルデザイン開発を行いました。
いまではデザイン全54種類。
どれも思い入れのあるデザインばかりです。

研究を重ねて開発した「いろあみど」で
外と内の窓辺の空間を
よりアートに、よりリラックスできるものに、より華やかに
演出してみてください。

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